今日は、鴨川、賀茂川の飛び石をご紹介したいと思います。鴨川、賀茂川には、合計で5箇所の飛び石が有ります。
京都府土木事務所のサイトに分かりやすい説明があったので引用させていただきます。
「この飛び石は、河床の安定を図るという主目的のために設けた横断構造物(これを「帯工」といいます。)の上にいろいろな形に模したコンクリートブロックを配置したもので、水位が低い時には人が渡ることができるという二次的な役割を果たしているのです。今から約20年前に「河川環境整備」の一環で親水機能を合わせ持つ仕組みにチャレンジした技術職員の試みが「鴨川を代表する風景」へと成長した姿だったのです。」
治水と親水の機能を併せ持つ施設だったんですね。
では下流から見て行きます。二条橋と丸太町橋の間にある飛び石です。
舟と千鳥と長方形の石で構成されています。
次は、荒神橋の上流にある飛び石です。
こちらは亀と長方形の石で構成されています。
石と石の間が空いていて、亀さんの頭が最短距離なので踏んでしまうことになります。亀さん、頭痛かろゴメンね。
真ん中辺りから下流の方角を見てみました。
こちらは上流方向。
こちらは出町の飛び石です。鴨川と高野川の合流地点です。最近では鴨川デルタという名称で呼ばれている所です。ここから上流は、鴨川では無く賀茂川(加茂川と書く人もいる。ルールが良く分かりません。)という表記に変わります。読みは同じ「カモガワ」です。
ここは千鳥と亀と長方形の石で構成されています。
ここね、石と石の距離が結構離れていると思います。大人でも脚をエイヤ〜!と広げなくてなりません。
ウチの息子が年少さんだった頃の12月、ジャンプ届かず水に落下してビチャビチャになりました。息子は大人になった今でもここに余り近づきませんな(笑)
ガンバ〜!
ジャーンプ!!
ここは、河原が広いからでしょうか、いくつか親水施設が有ります。
我が家の子供達は夏になると このポンプをこいで、夢中で水遊びをしたものです。今は水が出なくなったようです。残念だなあ。楽しい施設なんだけど。
次は、北大路橋と北山橋の間にある飛び石です。
ここは円柱とおにぎり型とひし形の石で構成されています。
石の真ん中に花や鳥のレリーフが嵌め込まれています。
ひし形は、すれ違いの待避場として使われています。
ここの飛び石は、最初の頃は絵のような感じでした。この円柱が今も部分的に円柱として残っているわけです。
そして、消えた円柱は撤去されたのでは無くて、おにぎり型の支えとして今も頑張っています。
エッジがキリリとした円柱でしたが、30年近い月日が流れると丸くなりました。この子と同じで、私も角が取れて、大人になった30年だったかも。
飛び石の真ん中から見た下流。
上流です。左岸が植物園なので大きな木が多く、この辺りは雄大な景色です。
桜の名所の半木の道はこの左岸です。どうぞ春にいらしてください。
では最後に、西賀茂橋の袂にある飛び石をご紹介します。
昔はここも北大路の飛び石と同じで円柱でした。今はシンプルに長方形の石のみ。
ここは、石も比較的大きく、間隔も狭いので渡りやすいです。
上流直ぐに、西賀茂橋があるので橋の下が見れます。
アメンボがたくさんいます。
ザルで掬うと透明の小さなエビがたくさんとれます。ここまで来ると自然がたくさん残っているようです。
次回は高野川の飛び石を見に行こうと思います。