平安京の内裏跡地と豊楽院跡地に行ってきました。
水色の所が豊楽院(ぶらくいん)です。豊楽とは宴会のことだそうです。 国家的行事の時の宴会を行うところだったそうです。 今で言う、宮中晩餐会を執り行う会場という感じでしょうか。
以下の三枚の写真が、現在の豊楽院跡です。豊楽院の北の方の一部分を空地で保存されています。かなりの広さです。
では、次に内裏跡です。ここは内郭回廊跡です。回廊と築地と雨落溝が発掘されたとのこと。ここもかなりの広さを空地として保存されています。
この内裏跡は下立売通ですが、この通りを東に進むと次々と名跡が目白押しに現れます。
まず最初、蔵人町屋跡。
光源氏の正妻 葵上の兄は頭中将(蔵人の偉い人)であると、この看板に書いてありますね。正にここが源氏物語の舞台だったのですね。
次は、承明門跡が現れました。
先日、京都御所に行ってきました。見学していると承明門がありました。
この赤い門が、京都御所の承明門です。こちらは江戸時代に建てられたものですが、古式に則って作られているとのことでしたので、平安京の承明門のイメージに近いものなのではないでしょうか。奥に見えているのが、内裏での一番重要な建物である紫宸殿(即位、朝賀、節会等の儀式を行ったところ)です。
承明門を内側から見た写真です。
では下立売通に戻って、しばらく東に行くと、山中油店さんが北側に見えてきます。
ここの敷地内にも、石碑があります。平安宮一本御書所跡。図書を納めておく所だったようです。平治の乱の際に、後白河院が押し込められた所だそうです。押し込められたって…。大事件の舞台だったんですね。今は実に風情あるお店になっています。
こちらは平安宮内裏弘徽殿跡です。(下立売通の一本上の通りです。)後宮跡(女御、更衣のお住まい)とのこと。
この写真に写っている弘徽殿跡の町屋は、ゲストハウスとして開業されています。どうです?内裏跡に宿泊できるってなんだかワクワクしませんか?源氏物語の舞台になったところですもん。平安時代のお姫様になった気分で宿泊いかがですか?
この写真は、京都御所の紫宸殿です。古式に則って作られているとのことですので、平安京の紫宸殿も、このようなイメージのものだったのでしょうか。
内裏の最重要施設、紫宸殿跡は、この駐車場の左奥の辺りです。今は建て込んでいて道も無く、これ以上近づけません。
1200年の月日が流れたのですね。
朱雀大路編に続く